断熱と構造

こんばんは
ここ最近、納まりを考えながら見積り作業です。
古い図面を引っ張り出してきて、試行錯誤しながらですので、三歩進んで二歩下がるような感じです(疲)


さて本題に…
注:木造軸組構法について書きます。
家づくりでは、「大きな吹抜けが欲しい」や「広いリビングが欲しい」などの希望があるかと思います。


程度によりますが断熱性能が低い建物ですと、吹抜けを設けると冬に暖房をかけても暖かい空気が上に行ってしまったり、大きな部屋にすると暖房設備を大きくしないと、暖かくなりにくい家になったりする場合があります。
これは、断熱性能と気密性能を高めれば、暖房の効率もあがり、寒くならない家にすることが可能となります。


吹抜けを設けたり、部屋を大きくすると、希望の耐震性能にならない場合があります。
静岡県の指針では「吹抜けが建物外周に接するのは望ましくない」、「大きな部屋は、耐震上弱点となるので、25 畳前後にとどめ…」と書かれています(汗)
木造住宅の耐震性能を確認する方法は、いくつかあるのですが、住宅性能表示の耐震等級を求める計算法では、吹抜けの大きさや設置位置などによっては、壁量が耐震等級3の建築基準法の1.25倍あったとしても、耐震等級1(建築基準法)の性能しかならない場合があります。
また、耐力壁の配置の制限?がありますので、あまり大きな部屋を作ると、やはり希望の耐震性能を満たさなくなってしまう場合が起こります。
これも、構造を良く検討し、正しい施工(←これ大事です)によって、耐震性能の高い家にすることが可能です。


①暖かい家が希望⇒暖かい家だから大きな部屋、吹抜けが欲しい⇒構造をしっかり検討。
②吹抜けが欲しい⇒構造をしっかり検討⇒寒くなるかもしれないから、断熱性能を高めよう
③耐震性能の高い家が欲しい⇒構造をしっかり検討すると吹抜け作れちゃうかも⇒寒くなるかもしれないから断熱性能を高めよう。
断熱と構造は相関関係にあって、それぞれの性能を高め、より詳しく検討する事で、間取りを考える幅が広がります。



次世代省エネ基準がスタートした1999年から某FCの外張断熱+樹脂サッシで省エネ等級4(エコポイント基準)、住宅性能評価がスタートした2000年から耐震等級3を社内基準として、取り組んできました。
弊社事務所棟が、外周部に吹抜けを設置し、広い空間を作りながら耐震等級3、省エネ等級4を住宅性能表示の設計評価、建設評価を取得した建物です。いつでも、見学できますので、お気軽にお問い合わせください。

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投稿者プロフィール

小坂建築三代目
小坂建築三代目(有)小坂建築 取締役
静岡県周智郡森町にある(有)小坂建築三代目
←スーツを着ていますが、普段は作業着。設計から施工と管理が担当業務。
ライフワークは地球温暖化防止活動。静岡県地球温暖化防止活動推進員、うちエコ診断士、地球温暖化レポートコミュニケーター、家庭の省エネエキスパートなど。
最近は、子供のランバイクレースの応援と昨年買ったBMXに乗ってます。好物はラーメンです。

断熱と構造” に対して 2 件のコメントがあります

  1. masakazu より:

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    たしかに構造も断熱もどちらか一方だけよければいいわけでなく、共にレベルを上げてこそ快適な住宅といえますよね。
    仕様規定で外周部への吹抜けが望ましくないとされていても、性能規定で計算により安全性が確認できればOKなわけですから要は”やりよう”だと思います。

  2. 三代目小坂建築 より:

    SECRET: 0
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    masakazuさん
    いつも、ありがとうございます。書き込みしてくれると思ってました(嬉)
    仕様規定ですと結構しばりがキツクなりますが、性能規定で丁寧に計算、検討をすれば自由度が広がりますから、おっしゃる通りに”やりよう”ですよね。
    先日、masakazuさんがツイッターで書かれた耐力壁の種類によっても、部屋の大きさの考えかた(耐力壁線距離)も自由度が広がりますもんね。
    うちも、外周に二面面した?吹抜けの家で耐震等級3の施工ありますし…(汗)

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