6月は、環境月間です。住宅の省エネを考えてみた⑬

こんばんは
続きます。
前回まで、省エネ等級4を満たした中でも、断熱性能Q値の大小など、性能の差があります!と書きました。
じゃあ、省エネ等級を満たした中で、熱の逃げる数値が小さい方が、省エネルギーなのか?と言う事を掘り下げてみます。
数ある断熱計算のソフトの中に、年間の暖冷房の負荷が計算できるものがあります。
暖冷房負荷と言っても僕も説明しにくいので、暖房だけを取り上げて、灯油で暖房する時の灯油量と仮にします。
で、そのソフトを使って、面積、形、窓の大きさが同じ建物を入力してみます。その他の仕様はそれぞれちょっといじってみてこんな結果がでることがあります。
1.Q値=2.68 の建物の冬の暖房時の灯油量が466L
2.Q値=2.12 の建物の冬の暖房時の灯油量が472L
断熱性能Q値が優れているのに、暖房に使う灯油の量が増加しています。


前回までは、次世代省エネ基準をクリアする建物の中でもレベルがありますよ!と言うことをお話しました。
しか~し。断熱性能は向上しても、実際に暖房にかかるエネルギー量(ここでは、灯油量)は増える場合があります。
(上記の仕様は、また聞いてください(汗))
こんな事が実際にあります。


ここまでくると、断熱性能が良くても悪くても関係ないじゃん!と言う声が聞こえてきます。
でも、断熱性能を含めて、暖房にかかるエネルギーの計算をした結果をもとに表したものです。
よって、断熱の計算をしないことには、始まりません。
ここで、わかっていただきたいのが、何を目的にするか…と言う事。
家の断熱計算、施工をする目的は、省エネでかつ、快適に住んでもらうためです。
充填断熱や外張断熱、○○工法や断熱材に○○を使う…と言うのは、目的を達成するための手段です。
また、断熱性能Q値の向上を求めるのも一つの手段なので、断熱設計(上記2)で、断熱性能は高いけど実際に省エネにならないのは…×
正しい断熱設計を含めた建築的手法と正しい施工によって、目指すのは省エネで快適な住まいです。
続く…(のか?)

投稿者プロフィール

小坂建築三代目
小坂建築三代目(有)小坂建築 取締役
静岡県周智郡森町にある(有)小坂建築三代目
←スーツを着ていますが、普段は作業着。設計から施工と管理が担当業務。
ライフワークは地球温暖化防止活動。静岡県地球温暖化防止活動推進員、うちエコ診断士、地球温暖化レポートコミュニケーター、家庭の省エネエキスパートなど。
最近は、子供のランバイクレースの応援と昨年買ったBMXに乗ってます。好物はラーメンです。

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